viagra55の日記

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近親姦への願望と不安

しかし、成長すれば自然なことだが、母親から離れたいという自立心も雅彦さんに芽生えてきた。外見上は「いい息子」を演じていたが、内心では母親の存在がうっとうしく、重々しく感じてきた。

「おふくろが『めんこい、めんこい』と僕を抱き締めてくれたことを憶えているんだけど、憶えている最後の3回くらいのとき、口臭がして我慢できなくなって、『お母さんは臭いから嫌だ』って逃げ出したんですよ。それは、すごくはっきり憶えている。あれは本音だったような気がします。理由は何でもいいから、おふくろから逃げたかった」

その気持ちが母親に通じるはずがない。孤独感や虚無感を埋めるためにも、母親は息子に依存せざるを得なかったのだろう。微塵の迷いもなかったようである。しかし一方で息子は、母親を支えたい、自分自身も甘えたい反面、だんだん母親が怖くなってきた。それは年頃になったとき、母親に異性を感じたからである。

男の子には珍しくないことだ。男子校に進学して、母親以外の女性とぜんぜん接触しなかっ たことも関係しているのだろう。しかも雅彦さんには、母親にセクシュアルなものを感じる具体的な出来事があった。

「高校生のときだったかな。家を建て直すんで仮住まいをしている時期があったんです。電気が消えて、みんな寝ちゃったあとで、僕、何かの用事を思い出して起きたんですね。狭い家だから、隣は親の寝室だったんだけど、ふすま開けたら、大きな板が立て掛けてあって、中を見えなくしてあったんですよ。あれ、両親がやってたんでしょうね。直接は見なかったけど、おふくろの声は聞こえました。それ自体は別にいいんだけど、僕が嫌だったのは、おふくろとおやじは仲悪いのにセックスしているのを知ったからなんですよ」

雅彦さんは初めて父親について触れた。仕事一筋で家庭を顧みない人だったという。祖父母の存在が煙たかったらしく、家にいるときは陰うつな表情を浮かべ、「この家は居心地が悪い」というのが口癖だった。休日には、いつでもひとりで外出した。夫婦関係は冷め切っていた。

母親はしばしば、雅彦さんに愚痴をこぼした。結婚前の出来事までさかのぼって、ひと通り悪口を言ったあとで、「だから私は、お父さんと絶対に結婚しないと思ったのよ」「だから私は、お父さんを信用できないのよ」などと話を結んだ。雅彦さんは暗然としながらそれを聞いていて、父親への嫌悪感をつのらせて、「なんで離婚しないんだろう」とまで思った。

ところが父親と母親が肉体関係だけはやめていなかったという事実は、純粋な少年のセックス観を歪めた。

「あっ、好きじゃないのにセックスしているって思って、すごく傷つきました。おふくろが売春婦のように思えてきたんですね。それ以来、セックスは汚いって思っちゃったような気がするんですよ」

その後、彼自身が母親に異性を感じたとき、自ずと肉体関係まで意識するようになり、自己嫌悪に陥った。母親とセックスする妄想を必死に打ち消した。しかし、母子密着関係の中にいるかぎり、その妄想は膨らんでいくばかりだった。このままでは本当に肉体関係に進んでいくかもしれないという不安が強まり、「やばいぞ、このままじゃ」と思ったとき、母親に対して徹底的に冷たくすることを決心した。重箱の隅をつつくように母親の欠点を探し出して軽蔑することに努めた。

「おふくろが近づいてくると、『シッシッ、あっち行け』という態度を取るようになりました。おふくろはショックだったでしょうけど、ああするしかなかったんです。もちろん完全におふくろを嫌いになれるはずがないんだけど、おふくろへの思いを心の奥の奥に封じ込めてきました。極端な話、おふくろを『他人』のように感じて、『他人』に対するように振る舞えればベストだと思っていたんです」

雅彦さんが25歳のとき、母親は心臓発作で倒れ、そのまま病室で寝たきりになった。起き上がれなくなり、喋れなくなり、手足も動かなくなった。しかしそのときでさえ彼は、母親を避けていた。

「病院へは見舞いに行きましたけど、どんどん症状が悪くなっていくのに、義理で見舞いに行っていたような気がするんです。『行かなきゃいけないんだ』みたいな。おふくろがいとおしくて行っていたという実感がちっともないんです。その頃の自分を思い出してみると、なんか虚しい、からっぽだったような気がする。おふくろのことを考えると・・・」

母親は数カ月後に他界した。家に棺が運ばれてきたとき、雅彦さんは母親の遺体を見つめた。

「なんで生きているうちに抱き締めてあげなかったんだろう・・・」という思いがだんだん込み上げてきて、そのとき初めて泣けた。

雅彦さんは、かぼそい声で、こう語った。

「おふくろとの関係を初めて修復したくなったんです。でも、遅すぎた。結局、おふくろとの人間的な関係をつくれなかったことが、いまの状態をつくり出しているんじゃないかな」

そして、大きく溜息をついて、こう続けた。

「いま思えば、それをそのまま持ち越しちゃって、女性に対する感情や態度にあらわれちゃっているのかもしれません。女性から頼られ依存される恐怖心と、女性に甘えたい依存したい恐怖心が混在しているのは、まさに母親への感情と同じなんですよ。自分では、そうとしか解釈できないんです・・・」

私は返す言葉がなかった。この人は一生涯この重荷を背負い続けていくしかないのだろうか。そう思うと、なんともやりきれなくなった。

「これはEDの取材ですよね?」と雅彦さんが聞いてきた。

「ええ」

「すみません、すみません、脈絡なく話しちゃって。いっきに話しすぎて、混乱しています」

「いえ、いいですよ。好きなように話していただいて」

「僕の場合は、ED以前の問題ですね。だから、バイアグラを飲んで治せばいいなんていう単純な問題じゃない。いまのところ、そんな気も起こりませんし、必要もありません。それよりも、もっといろいろとやらないと」

「心理療法ですか?そんな気張らなくても・・・」

「いやいや、それだけじゃなく、もうひとつ、僕が力を入れていることがあるんです」

「なんですか?」

「キャバクラ通い。それにすごく投資して、女性との距離の取り方を学んでいるんです。真剣にもなりすぎず、さりとて冷たくもなりすぎず」

「でも、あれは所詮、箱の中の出来事ですよ」

「わかってます、わかってます。でも、いいんです。疑似現実とわかっていても訓練にはなりますよ。それに限られた空間と時間の中で、距離感を持って、お金で条件を整えて、その範囲内でつきあうと、すごく楽しいんです。職場でおやじの顔を眺めて、家に帰ってもいるんですから、どうしても寄りたくなっちゃうんですよ。おふくろのことも、忘れられるしね」

私はそれ以上、何も言わなかった。

「じゃあ、このへんで」と言って私が録音テープを切ると、「ありがとう、聞いてくれて」と雅彦さんは微笑んだ。あどけなさがのこる穏やかな笑みであるが、妙に物悲しさが漂っていた。

喫茶店を出て彼と別れ、夜道をひとりで歩いているときも、私は彼の哀しい笑顔が気になって仕方がなかった。おまけに彼の母親の声まで聞こえてきそうだった。「めんこい、めんこい」と。

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